专利摘要:
衝突状況に応じて命令を再伝送するRFIDリーダー装置及びその制御方法であって、RFIDリーダー装置は、一つ以上のタグに対して信号を送受信することが可能なRF通信部からの送信信号に応じて、所定の受信時間の間に受信された受信信号のデータを分析し、受信信号の衝突発生の有無を確認し、受信信号データの分析結果に基づいて衝突タイプを診断する衝突診断部と、衝突診断部から受信した衝突発生の有無及び衝突タイプに基づいて、衝突状況に応じてタグにRF通信部を介して命令を再伝送できるようにする衝突解決部とを含む。
公开号:JP2011514116A
申请号:JP2010550602
申请日:2009-03-12
公开日:2011-04-28
发明作者:オー、セウォン;ダーフィット、チシェ;チェ、ギルヤン;チェ、ジョンスク;パク、チャンウォン;ピョ、チョルシ;ヨーゼフ、プライスフーバー‐プフリュグル
申请人:エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュートElectronics And Telecommunications Research Institute;ツェーイーエスツェー、セミコンダクター、デザイン、ウント、コンサルティング、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングCisc Semiconductor Design + Consulting Gmbh;
IPC主号:H04B1-59
专利说明:

[0001] 本発明は、モバイルRFIDリーダー装置(RFID interrogator)及びその制御方法に係り、特に、衝突のタイプに基づいて状況に応じた命令再伝送(command retransmission)を遂行し、適応的に命令再伝送のための待機時間を設定することができるRFIDリーダー装置及びその制御方法に関する。]
[0002] 本発明は、知識経済部及び情報通信研究振興院のIT源泉技術開発事業の一環として行われた研究から導き出されたものである[課題管理番号:2008−F−052−01、課題名:個別物品単位応用のための次世代RFID技術開発]。]
背景技術

[0003] RFID無線インターフェース仕様(例えば、ISO/IEC18000−6)は、RFIDアーキテクチャ(例えば、RFID Portals)がよく揃うように開発されるにつれて、タグ間の干渉などによる通信エラーが非常に減ることになり、通信エラーの検出及び調整が容易になった。]
[0004] しかし、最近になってハンドヘルド(handheld)基盤のRFIDリーダーが大きな比重を占めることになって、モバイルアプリケーションにおいてRFIDテクノロジーの効果的な使用を保障することができる技術の必要性が台頭している。特に、大部分の固定シナリオ(static scenarios)に比べると、アクティブモバイル装置の位置とローカル配列(local arrangement)、例えば、ターゲット対象との距離及びアンテナの方向などを根本的に予測することができなかった。すなわち、同一周波数チャネルでタグ検出と比較して、非同期で運営されるRFIDリーダーの数を決定するのが事実上難しいのである。]
[0005] 現在、互いに近接するRFIDリーダーは、配線によって連結され、これにより同期を合わせているが、このような同期化(hard−wired synchronization)は、モバイルアプリケーションに適用できない。もちろん、理論的には同期化を無線通信環境でも適用して使用することもできる。しかし、今までは、RFIDリーダーの位置がわからないため、RFIDヘンドヘルド装置の同期のために付加のチャネルを使用するしかなかった。]
[0006] 複数のRFIDリーダーが同一時間帯にアクティブ状態となることを防止するためのさらなる一つのメカニズムとしては、ヨーロッパで義務的に使用されているListen Before Talk(LBT)がある。しかし、LBTは、モバイルRFIDでは有効な方法でない。なぜならば、実際にRFIDリーダーの配列は非常に多様なので、有用な受信感度の基準値(threshold)を決定することができないからである。]
[0007] その他にも、近接したRFIDリーダー間の意図しない衝突(collision)を克服するための方法としては、時分割多重化(TDM、Time Division Multiplexing)及び周波数分割多重化(FDM、Frequency Division Multiplexing)などがある。しかし、モバイルRFIDに時間的同期化がサポートされないか、ただ一つのチャネルが割り当てられるなら、これらのメカニズムはモバイルRFIDに適用することができない。言い換えれば、RFIDリーダーとタグ通信は明らかでスペクトルにおいて区別できない。]
[0008] モバイル環境でRFIDリーダーを効果的に使用するためには、RFIDリーダーは、モバイル環境で最近目立つようになった通信エラーに適応的ではなければならない。ところが、現在、ISO/IEC18000−6 Type Cのような一般的なRFID無線インターフェース仕様を見れば、インベントリラウンドの間でフェイル(fail)が発生した場合、リーダーが再伝送することができる命令のタイミング数あるいは命令を再伝送する条件に関して何の規制もしていない。また、命令の再伝送のためのランダム待機時間を選択する基準範囲に対して衝突回避と処理性能の間の合理的な折衷点を捜すための方法が必要である。]
[0009] 本発明の他の目的及び利点は下記の説明によって理解可能であり、本発明の実施例によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び利点は特許請求の範囲に示す手段及びその組合せによって実現することができることが容易に分かるであろう。]
発明が解決しようとする課題

[0010] 本発明は、前記の従来技術の問題点を解決するためになされたもので、特にモバイルRFID環境で多様な衝突のタイプ及び状況に応じた命令再伝送を遂行し、適応的に命令再伝送のための最適の待機時間を設定することができるRFIDリーダー及びその制御方法を提供することを目的とする。]
課題を解決するための手段

[0011] 前記目的を達成するために、本発明による衝突状況に応じて命令を再伝送するRFIDリーダー装置は、一つ以上のタグに対して信号を送受信することが可能なRF通信部からの送信信号に応じて、所定の受信時間の間に受信された受信信号のデータを分析し、受信信号の衝突発生の有無を確認し、受信信号データの分析結果に基づいて衝突タイプを診断する衝突診断部、及び衝突診断部から受信した衝突発生の有無及び衝突タイプに基づいて、衝突状況に応じてタグにRF通信部を介して命令を再伝送できるようにする衝突解決部を含んでなり、衝突解決部は、衝突発生の有無と衝突タイプに基づいて命令を再伝送するか否かを判断する状況別命令再伝送部、及び命令の再伝送のためのランダム待機時間を計算するランダム待機時間計算部を含む。]
[0012] また、本発明による衝突診断部及び衝突解決部を含み、衝突状況に応じて命令を再伝送するRFIDリーダー装置の制御方法は、衝突診断部が、RF通信部からの送信信号に応じて、所定の受信時間の間に受信された受信信号のデータを分析し、受信信号の衝突発生の有無を確認し、受信信号データの分析結果に基づいて衝突タイプを診断する衝突診断段階、及び衝突解決部が、衝突発生の有無と衝突タイプに基づいて、衝突状況に応じてタグにRF通信部を介して命令を再伝送できるようにする衝突解決段階を含み、衝突解決段階は、衝突発生の有無及び衝突タイプに基づいて命令を再伝送するか否かを判断する状況別命令再伝送段階、及び命令の再伝送のためのランダム待機時間を計算するランダム待機時間計算段階を含む。]
発明の効果

[0013] 本発明によれば、RFIDリーダーがタグを読み取る過程で発生するすべてのタイプの衝突に対する識別が可能なので、衝突の発生原因を早く認知することができる利点がある。よって、衝突の発生原因に対処することができることになる。また、RFIDリーダーを備えたモバイルアプリケーションで衝突が感知された場合、当該衝突タイプに応じて状況に応じた衝突制御を処理することで、もう始まったインベントリラウンド(inventory round)を成功裏に終了することができることになる。衝突のタイプによって状況に応じた命令再伝送を遂行することができ、適応的に命令再伝送のための待機時間を設定することができる。]
図面の簡単な説明

[0014] 本発明による衝突タイプ状況を示す例示図である。
本発明による衝突タイプ状況を示す例示図である。
本発明による衝突タイプ状況を示す例示図である。
本発明によるRFIDリーダーの構成を説明するブロック図である。
本発明によるRFIDリーダーの動作を説明する参照例示図である。
本発明によるRFIDリーダーの動作を説明する参照例示図である。
本発明によるRFIDリーダーの動作を説明する参照例示図である。
本発明によるRFIDリーダーの動作を説明する参照例示図である。
本発明によるRFIDリーダーの動作を説明する参照例示図である。
本発明によるRFIDリーダーの動作を説明する参照例示図である。
本発明によるRFIDリーダーの動作を説明する参照例示図である。
本発明によるRFIDリーダーに対する動作フローを示すフローチャートである。
本発明によるRFIDリーダーに対する動作フローを示すフローチャートである。
本発明によるRFIDリーダーに対する動作フローを示すフローチャートである。
本発明の実施例によって衝突解決部が衝突状況別に命令を再伝送する手順を示すフローチャートである。
図15を参照して説明した衝突解決アルゴリズムの疑似コード表現である。
本発明の実施例によって各衝突状況に応じた衝突解決方法を説明する例示タイミング図である。
本発明の実施例によって各衝突状況に応じた衝突解決方法を説明する例示タイミング図である。
本発明の実施例によって各衝突状況に応じた衝突解決方法を説明する例示タイミング図である。
本発明の実施例による最小再伝送待機時間の意味を説明するタイミング図である。
本発明の実施例による最大再伝送待機時間の意味を説明するタイミング図である。
ISO/IEC18000−6 Type C環境でのタイミングテーブルである。
待機時間パラメーターcを現在衝突の比率によって動的に変更する手順を示すフローチャートである。
待機時間パラメーターcを現在衝突の比率及びタイムアウトの比率によって動的に変更する手順を示すフローチャートである。] 図15
実施例

[0015] 以下、本発明の理解のために、添付図面を参照して好適な実施例を提供する。下記の実施例は、本発明をより容易に理解するために提供するものであり、本実施例によって本発明が限定されるものではない。]
[0016] 本発明においては、極超短波(ultrahigh frequency、UHF)帯域のRFID環境で動作するRFIDリーダー(Interrogator)を装着した携帯電話で、タグが付いた商品や作品などの情報を照会するまたは購入するモバイルRFIDサービスにおいて、当該RFIDリーダーと周辺のRFIDリーダーまたは周辺のタグとの衝突によって受信信号にエラーが発生した場合、発生した衝突を解決するために、エラーが発生した受信信号を分析して衝突の原因を識別し、衝突の状況に応じて命令を再伝送し、再伝送のための待機時間を適切に設定することができる装置及び方法を提示するものである。]
[0017] 本発明は、モバイルRFID(Radio Frequency IDentification)のエアインターフェース仕様(air interface specification)に関するものであり、本発明によるシステムは、受動バックスキャッター(passive backscatter)方式で動作するITF(Interrogator Talks First)システムで、一つ以上のモバイルRFIDインテロゲーター(Interrogator)と複数のタグを備える。以下ではRFIDインテロゲーターをRFIDリーダーとして説明し、特に他の説明があるかあるいははっきり他の用語に解釈されない限り、二つの用語は同一意味を持つ。]
[0018] 本発明によるRFIDリーダーは、チャネルセンシングをサポートしなくても良い。例えば、LBT(Listen Before Talk)を具現化する必要がなく、リーダー間に衝突する危険を甘受して命令(command)を伝送する。また、TDM(Time Division Multiplexing)のための制御チャネルなどを利用してリーダー間に同期化を行わなくても良い。]
[0019] リーダーから提供するRF信号によってタグに電源が供給され、アンテナの反射係数(reflection coefficient)を変調してリーダーにデータをバックスキャッタリングすることで、リーダーの命令に反応する。タグの作動は手動モードであり、何のRF通信も能動的に開始しないと仮定する。本発明は、モバイルRFID応用において衝突仲裁(arbitration)と衝突回避(avoidance)に関するものであり、衝突の影響を緩和させ、後続の(follow up)衝突を回避するために使用することができるメカニズムに関するものである。]
[0020] 本発明において、具体的に説明されない部分は、ISO/IEC18000−6 Type Cに規定された無線インターフェース仕様によって充分に理解することができ、必要によって他の無線インターフェース仕様も参酌して適用することができる。]
[0021] 以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を説明すれば次の通りである。]
[0022] 図1〜図3は本発明の実施例によるネットワーク衝突状況を示すものである。] 図1 図2 図3
[0023] 本発明によるネットワーク衝突状況には複数のタグの間で発生する衝突である‘タグ対タグ衝突’(Tag on Tag Collision)、複数のRFIDリーダーとタグの間で発生する衝突である‘マルチリーダー対タグ衝突’(Multiple Interrogators to Tag Collision)、当該RFIDリーダーと周辺に位置する一つまたはそれ以上のRFIDリーダーの間で発生する衝突である‘リーダー対リーダー衝突’(Interrogator to Interrogator Collision)の三つのタイプがある。]
[0024] まず、図1は本発明の一実施例によるタグ対タグ衝突状況を示すものである。] 図1
[0025] 図1を参照すれば、‘タグ対タグ衝突’状況は一つのRFIDリーダーであるR(100)の読み取り範囲(read range)であるA内に複数のタグ200が与えられた場合に発生することになる。図1の実施例においては、二つのタグであるT1(200a)とT2(200b)が与えられた場合を例としたが、これに限定されるものではなく、それ以上のタグが与えられた場合にも適用可能である。] 図1
[0026] まず、R(100)がインベントリ命令(inventory command)を出力すれば、A内に位置するT1(200a)とT2(200b)がR(100)のインベントリ命令に対して応答することになる。この際、T1(200a)とT2(200b)が同時に応答する場合、T1(200a)とT2(200b)による並列的な応答は相手タグの応答を邪魔することになる。これがまさに‘タグ対タグ衝突’である。]
[0027] ‘タグ対タグ衝突’が発生した場合、R(100)はタグ対タグ衝突によってT1(200a)及びT2(200b)から受信されたタグ応答をデコードするのにエラーが発生することになる。よって、インベントリ命令を出力したR(100)は各タグの応答を正確に区分することができなくなる。このような‘タグ対タグ衝突’は無線インターフェース仕様(例えば、ISO/IEC18000−6 Type C)に紹介されているタグ衝突調整アルゴリズム(anti−collision algorithm)によって解決可能である。以下で、タグ衝突調整は他の説明がなければタグ対タグ衝突を解決する従来のアルゴリズムを意味する。]
[0028] 以下の説明で、‘タグ対タグ衝突’は便宜上第1衝突として説明する。]
[0029] 一方、図2は本発明の一実施例によるマルチリーダー対タグ衝突状況を示すものである。] 図2
[0030] 図2を参照すれば、‘マルチリーダー対タグ衝突’状況は複数のRFIDリーダーによって発生される。図2の実施例では二つのRFIDリーダーであるR1(100a)とR2(100b)が与えられた場合を例としたが、これに限定されるものではなく、それ以上のRFIDリーダーが与えられた場合にも適用可能であるのはいうまでもない。] 図2
[0031] 言い換えれば、R1(100a)の読み取り範囲であるA1と、R2(100b)の読み取り範囲である‘A2’が一部重なる状態で、A1とA2が一部重なる範囲内に一つのタグであるT(200)が位置する場合を例として説明する。]
[0032] この際、R1(100a)とR2(100b)がT(200)にインベントリ命令を出力する場合、R1(100a)及びR2(100b)から出力されたインベントリ命令はT(200)で衝突することができる。この場合、T(200)はR1(100a)及びR2(100b)からそれぞれ受信されたインベントリ命令をデコードする場合にエラーが発生することになる。]
[0033] 以下の説明で、‘マルチリーダー対タグ衝突’は便宜上第2衝突として説明する。]
[0034] 一方、図3は本発明の一実施例によるリーダー対リーダー衝突状況を示すものである。] 図3
[0035] 図3を参照すれば、‘リーダー対リーダー衝突’は二つのRFIDリーダーであるR1(100a)とR2(100b)が存在し、R2(100b)の干渉範囲(interference range)であるB2がR1(100a)の読み取り範囲であるA1と重なる場合に発生することになる。図3の実施例では二つのRFIDリーダーが与えられた場合を例としたが、これに限定されるものではなく、それ以上のRFIDリーダーが与えられた場合にも適用可能であるのはいうまでもない。ここで、‘リーダー対リーダー衝突’はR1(100a)及びR2(100b)の読み取り範囲が重ならない状況でも発生することができるものである。] 図3
[0036] 例えば、R1(100a)がA1内に位置するタグであるT(200)にインベントリ命令を出力すれば、T(200)はR1(100a)のインベントリ命令に対する応答信号をR1(100a)に伝送する。よって、R1(100a)はT(200)から受信された応答信号に応じた動作を遂行することになる。この際、A1とB2が重なることになるので、R2(100b)から出力された所定の命令またはその他の信号とR1(100a)に入力されるT(200)の応答信号が衝突することになる。これがまさに‘リーダー対リーダー衝突’である。]
[0037] 従来、RFIDリーダー間の衝突状況でR1(100a)はT(200)から受信された応答信号からエラーが検出された場合、これをタグ対タグ衝突と見誤ってそれに応じた衝突調整アルゴリズムを適用することで衝突を解決しようとした。]
[0038] また、‘リーダー対リーダー衝突’は二つのRFIDリーダーの読み取り範囲が重ならない状況でも発生することができるため、無線インターフェース仕様でも解決策が提示されていない。よって、モバイルRFID応用において‘リーダー対リーダー衝突’を検出するためのメカニズムが必要であった。よって、後述した本発明の実施例ではリーダー対リーダー衝突を検出するための実施例を説明した。]
[0039] 以下の説明で、‘リーダー対リーダー衝突’は便宜上第3衝突として説明する。]
[0040] 図4は本発明の一実施例によるRFIDリーダーの構成を説明するのに参照する図である。] 図4
[0041] 図4を参照すれば、本発明によるRFIDリーダーは、リーダー制御部110、リーダー送信部120、RF通信部130、リーダー受信部140、衝突制御部160及びタイマー150を含む。] 図4
[0042] リーダー制御部110は所定範囲内に位置する少なくとも一つのタグにインベントリ命令を出力し、インベントリ命令に応じて受信されたタグ応答を処理する。]
[0043] リーダー送信部120(モデム送信部)はリーダー制御部110のインベントリ命令をRF通信部130に伝達する。ここで、リーダー送信部120はリーダー制御部110から出力されたインベントリ命令を変調してRF通信部130に伝達する。]
[0044] RF通信部130はリーダー制御部110のインベントリ命令をリーダー送信部120から受け、所定範囲内に位置する少なくとも一つのタグに送出する。また、RF通信部130は、インベントリ命令を外部に送出した後、所定の受信時間の間に外部からの信号を受信する。この際、RF通信部130は所定の受信時間の間にすでに送出されたインベントリ命令に応じて読み取り範囲内のタグからタグ応答を受信する。もちろん、RF通信部130はタグ応答の外に他のRFIDリーダーの信号または何の信号も含まないノイズなどを受信することもできる。この際、RF通信部130は受信信号をリーダー受信部140に伝達する。]
[0045] リーダー受信部140(モデム受信部)はRF通信部130からの受信信号をリーダー制御部110及び衝突制御部160に伝達する。この際、リーダー受信部140は受信信号データを衝突制御部160に伝達するようにする。]
[0046] 一方、リーダー受信部140はデコーダ(図示せず)を含む。この際、デコーダはRF通信部130からの受信信号を復号化し、復号化された受信信号から有効プリアンブルを検出するようにする。リーダー受信部140はデコーダの有効プリアンブル検出結果に基づいて衝突制御部160に有効プリアンブル検出信号(VPD、Valid Preamble Detection)を出力するようにする。]
[0047] また、デコーダは復号化された受信信号からCRC(Cyclic Redundancy Check)エラーを検出するようにする。リーダー受信部140はデコーダのCRCエラー検出結果に基づいて衝突制御部160にCRCエラー検出信号を出力するようにする。]
[0048] 衝突制御部160は衝突診断部161及び衝突解決部165を含む。]
[0049] 衝突診断部161は、リーダー受信部140から入力された受信信号データを分析して受信信号に対する衝突発生の有無を確認し、受信信号データの分析結果に基づいて衝突タイプを診断するようにする。]
[0050] ここで、衝突診断部161は有効ビット検出モジュールであるVBD(Valid Bit Detection)モジュール163を含む。VBDモジュール163は衝突診断部161のサブモジュールで、リーダー受信部140から入力された受信信号から有効ビットを検出する。言い換えれば、VBDモジュール163は、無線インターフェース仕様の許容誤差内で受信信号の立上りエッジ(rising edge)及び立下りエッジ(falling edge)、つまり変調された副搬送波を検出することで有効な論理的な信号を検出する。この際、VBDモジュール163は有効ビット検出結果に基づいて有効ビット検出信号を出力する。]
[0051] 衝突診断部161は、有効ビット検出信号が感知(detect)された場合、有効ビット検出信号(VBD)がポジティブ(positive)なものと判断する。言い換えれば、衝突診断部161は、有効ビット検出信号が感知された場合、VBDモジュール163から有効ビットが検出されたと判断する。]
[0052] 一方、衝突診断部161は、有効ビット検出信号が感知されない場合、有効ビット検出信号(VBD)がネガティブ(negative)なものと判断する。言い換えれば、衝突診断部161は、有効ビット検出信号が感知された場合、VBDモジュール163から有効ビットが検出されなかったと判断する。]
[0053] 衝突診断部161は、VBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号に基づき、送信信号に応じたタグ応答信号が存在するかどうかを判断する。これにより、衝突診断部161は、受信信号が送信信号に応じたタグ応答であるか、それとも何の信号も含んでいない信号であるかなどを判断する。]
[0054] 一方、衝突診断部161はRFIDリーダーの衝突を感知するリーダー衝突感知モジュールであるICD(Interrogator Collision Detection)モジュール162をさらに含む。ICDモジュール162はVBDモジュール163と同様に衝突診断部161のサブモジュールで、リーダー受信部140から入力された受信信号データを分析し、受信信号データに対する平均値を算出する。]
[0055] また、ICDモジュール162は受信信号データから算出された平均値と登録された基準レベルの比較結果に基づいてRFIDリーダーの衝突を感知する。この際、ICDモジュール162はRFIDリーダーの衝突が感知された場合、リーダー衝突検出信号(ICD)を出力する。]
[0056] 例えば、ICDモジュール162は、受信信号データから算出された平均値が基準レベル以上の場合、RFIDリーダーが衝突したと感知する。一方、ICDモジュール162は、受信信号データから算出された平均値が基準レベル未満の場合、RFIDリーダーが衝突しなかったと感知する。]
[0057] これに対する具体的な実施例は図6及び図7を参照するようにする。] 図6 図7
[0058] 衝突診断部161は、ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号に基づいて当該RFIDリーダーと周辺RFIDリーダーの衝突、つまり第3衝突の発生有無を確認することが可能である。]
[0059] 言い換えれば、衝突診断部161は、リーダー衝突検出信号が感知された場合、リーダー衝突検出信号(ICD)がポジティブ(positive)なものと判断する。言い換えれば、衝突診断部161は、リーダー衝突検出信号が感知された場合、ICDモジュール162からRFIDリーダーの衝突が検出されたと判断する。この際、衝突診断部161は受信信号に対して第3衝突が発生したと診断する。]
[0060] 一方、衝突診断部161は、リーダー衝突検出信号が感知されない場合、リーダー衝突検出信号(ICD)がネガティブ(negative)なものと判断する。言い換えれば、衝突診断部161は、有効ビット検出信号が感知された場合、VBDモジュール163から有効ビットが検出されなかったと判断する。この際、衝突診断部161は受信信号に対して第3衝突は発生しなかったと診断する。]
[0061] また、衝突診断部161は、ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号がネガティブ(negative)なものと判断されれば、VBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号に基づいて複数の周辺タグ間の衝突、つまり第1衝突の発生有無を確認する。また、衝突診断部161はVBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号に基づいて複数のRFIDリーダーと送信信号を受信したタグ間の衝突、つまり第2衝突の発生有無を確認する。]
[0062] 衝突診断部161は、VBDモジュール163から有効ビット検出信号(VBD)がポジティブなものと判断されれば、受信信号に対して第1衝突が発生したと診断する。一方、衝突診断部161は、VBDモジュール163から有効ビット検出信号(VBD)がネガティブなものと判断されれば、受信信号に対して第2衝突が発生したと診断する。]
[0063] 衝突診断部161は、デコーダから有効プリアンブルが検出された場合、リーダー受信部140から有効プリアンブル検出信号を受信する。また、衝突診断部161は、デコーダからCRCエラーが検出された場合、リーダー受信部140からCRCエラー検出信号を受信する。ここで、衝突診断部161は、リーダー受信部140から出力された有効プリアンブル検出信号とCRCエラー検出信号に基づいて受信信号に対する衝突タイプを診断するようにする。]
[0064] すなわち、衝突診断部161は、ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号とVBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号に基づいて、第1衝突、第2衝突、及び第3衝突に対する衝突タイプを診断することができる。これに対する実施例は[表1]を参照する。]
[0065] また、衝突診断部161は、ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号及びVBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号に加え、リーダー受信部140から入力された有効プリアンブル検出信号とCRCエラー検出信号をさらに参照してより細密な衝突タイプを診断することができることになる。これに対する実施例はつぎの[表2]を参照する。]
[0066] 衝突診断部161は、前記のような条件を満足する場合、衝突状況と判断し、第1衝突、第2衝突、及び第3衝突の中でいずれか一つの衝突タイプと診断し、前記のような条件を満足しない場合、受信信号に衝突が発生しないと判断する。]
[0067] この際、衝突診断部161は、衝突診断結果を衝突解決部165に伝達するようにする。ここで、衝突診断結果は衝突発生の有無を含み、衝突が発生した場合、衝突タイプ情報を含む。]
[0068] 衝突解決部165は、衝突診断部161から印加された衝突診断結果に応じた動作を遂行するようにする。言い換えれば、衝突解決部165は、衝突診断部161によって衝突が発生しなかったと診断されれば、これをリーダー制御部110に通報するようにする。]
[0069] また、衝突解決部165は、タグ対タグ衝突、マルチリーダー対タグ衝突及びリーダー対リーダー衝突の中でいずれか一つの衝突が発生した場合、各衝突タイプに応じた衝突解決アルゴリズム(collision resolution algorithm)を遂行することで衝突問題を解決するようにする。衝突解決部165は、衝突発生の有無と衝突タイプに基づいて命令を再伝送するか否かを判断する状況別命令再伝送部1651、及び命令の再伝送のためのランダム待機時間を計算するランダム待機時間計算部1652を備え、衝突解決部165の具体的な動作については衝突診断部161が衝突を診断する動作を説明した後に説明する。]
[0070] 図5は本発明による衝突制御部の動作説明するのに参照する図である。] 図5
[0071] 図5を参照すれば、衝突診断部161は、リーダー受信部140から受信信号データ(I1)を受ける。この際、衝突診断部161のVBDモジュール163は、受信信号データから有効ビットを検出して有効ビット検出信号(I11)を出力する。また、衝突診断部161のICDモジュール162は受信信号データからリーダー衝突を検出してリーダー衝突検出信号(I12)を出力する。] 図5
[0072] 一方、衝突診断部161は、リーダー受信部140から有効プリアンブル検出信号(I2)とCRCエラー検出信号(I3)を受ける。]
[0073] また、衝突診断部161はタイマー150から時間情報(I4)を受ける。この際、衝突診断部161は、タイマー150から提供された時間情報(I4)に基づき、送信信号に対して設定された受信時間がタイムアウトされるまでの時間をカウントする。また、衝突診断部161は、送信信号に応じたタグ応答が受信されるまでの時間をカウントする。]
[0074] 衝突診断部161は、有効ビット検出信号(I11)、リーダー衝突検出信号(I12)、有効プリアンブル検出信号(I2)、及びCRCエラー検出信号(I3)情報を利用して受信信号に対する衝突発生の有無及び発生した衝突タイプを診断するようにする。]
[0075] この際、衝突診断部161は衝突診断結果を衝突解決部165に出力することになる。ここで、衝突診断結果は衝突なし(No collision detected)、第1衝突、第2衝突、及び第3衝突に対する情報を含む。もちろん、衝突診断結果は診断された衝突を解決するための衝突制御命令を含むことができる。]
[0076] 図6及び図7は衝突診断部のICDモジュールでICDを検出する動作説明に参照する図である。] 図6 図7
[0077] ICDモジュール162でICD信号を検出するに先立ち、衝突診断部161はICDモジュール162のパラメーター値を調整する。]
[0078] 例えば、衝突診断部161は、リンク周波数(LF、Link Frequency)、データ速度(data rate)、信号変調タイプなどから移動平均フィルター(MAF、Moving Average Filter)のウィンドウ(またはタブ)の大きさを決定する。ここで、受信信号データに対する平均値を算出する区間であるウィンドウの大きさは手動または自動で調整することができる。]
[0079] 衝突診断部161は、送信信号に対するタグ応答を受信するためのタグ応答周期を決定する。ここで、タグ応答周期は、リンク周波数、データ速度及び変調タイプなどから決定される。]
[0080] また、衝突診断部161は、ICDモジュール162でリーダー信号を検出するために基準となる基準レベル(Threshold_level)を決定する。ここで、基準レベルは、信号変調タイプ、リンク周波数(LF)、データ速度の中で少なくとも一つ以上によって決定される。]
[0081] 前記のように、衝突診断部161によってICDモジュール162のパラメーター値が決定された後、ICDモジュール162はリーダー受信部140から入力される受信信号のシンボルデータによってRFIDリーダーの衝突有無を検査するようにする。]
[0082] 図6は本発明によるICDモジュールの構成を示す例示図、図7はICDモジュールでの信号流れを示す図である。図6及び図7を参照すれば、ICDモジュール162は平均計算部162aと比較器162bを含む。] 図6 図7
[0083] 平均計算部162aは、リーダー受信部140から入力された受信信号データを入力値として受けて入力された受信信号データに対する平均値を算出する。この際、平均計算部162aは移動平均フィルター(Moving Average Filter、MAF)を含む。すなわち、平均計算部162aは、移動平均フィルター(MAF)に受信信号データが入力されれば、移動平均フィルターのウィンドウに入力された各フィルター値(S1、S2、S3、...、Sn)を合わせて平均値を算出するようにする。すなわち、移動平均フィルターのウィンドウに入力された区間の平均値を算出するようにする。受信信号のデータが移動平均フィルターのウィンドウに追加入力される場合、追加入力された受信信号データに対する平均値を算出するようにする。]
[0084] 比較器162bは、平均計算部162aから算出された平均値と登録された基準レベル(threshold_level)を比較し、リーダー衝突検出信号を出力するようにする。この際、比較器162bは、平均計算部162aから算出された平均値の中で基準レベル以上の値に対してリーダー衝突検出信号を出力するようにする。この際、衝突診断部160は当該リーダー衝突検出信号、つまりICDがポジティブ(positive)状態のものとみなす。]
[0085] すなわち、衝突診断部161は、リーダー衝突検出信号においてICDが‘positive’状態の場合、当該RFIDリーダーと周辺RFIDリーダーの間で第3衝突が発生したとみなす。この際、ICD値は衝突関係にあるリーダーを知らせるものである。]
[0086] 言い換えれば、図7の(a)のように受信信号のシンボルデータが入力された場合、衝突診断部160によって決定されたタグ応答時間(T1)の間に入力された受信信号データに対する移動平均フィルター区間の平均値は図7の(b)のようである。ここで、衝突診断部160は送信信号を送出した後に所定の受信時間の間にRF通信部130から受信信号を受信する。本実施例ではタグ応答時間(T1)の間に受信信号を受信することにする。] 図7
[0087] この際、ICDモジュール162は(b)の平均値のうち、先に衝突診断部161によって決定された基準レベル(Threshold_level)と比較するようにする。その結果、ICDモジュール162は図7の(c)のようにリーダー衝突検出信号を衝突診断部161に出力するようにする。すなわち、タグ応答時間である‘T1’の間の平均値の中で基準レベルを超える領域である‘T2’でICDが‘positive’状態となることを確認することができる。] 図7
[0088] したがって、衝突診断部161は、ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号に基づいて受信信号で第3衝突が発生したと判断する。]
[0089] 図8はVBDモジュールで有効ビットを検出する実施例を示すものである。特に、Miller−4でエンコードされた受信信号から有効ビットを検出する例を示すものである。] 図8
[0090] ここで、VBDモジュール163によって有効ビットが検出された場合、VBDは‘positive’となり、有効ビットが検出されない場合には、VBDが‘negative’となる。VBDモジュール163は有効ビット検出結果に基づいて有効ビット検出信号を出力する。これにより、衝突診断部161はVBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号に基づいて受信信号の衝突タイプを診断するようにする。]
[0091] したがって、衝突診断部161は先に獲得された情報、つまりリーダー衝突検出信号、有効ビット検出信号、有効プリアンブル検出信号、及びCRCエラー検出信号から図9〜図11の衝突タイプを診断することができることになる。] 図10 図11 図9
[0092] まず、図9は第1衝突状況を示すもので、詳しくはRFIDリーダー(R)とタグ1(T1)及びタグ2(T2)の間で送受信される命令及び応答信号を示すものである。ただし、他のRFIDリーダーからの干渉はない状態とみなす。] 図9
[0093] まず、RFIDリーダー(R)がタグ1(T1)及びタグ2(T2)に命令を伝送すれば、タグ1(T1)及びタグ2(T2)はそれぞれ応答1と応答2をRFIDリーダー(R)に伝送する。この際、同一応答スロット(response slot)で二つ以上のタグ応答、つまり応答1と応答2の一部がオーバーラップされることにより衝突が発生することになる。]
[0094] この際、衝突診断部161は、つぎの<条件A>または<条件B>を満足する場合、第1衝突が発生したと診断する。]
[0095] <条件A> 1)有効プリアンブル検出(VPD is positive)。
2)CRCエラー検出。
3)有効ビット検出(VBD is positive)。
4)検出されたリーダー衝突なし(ICDis negative)。]
[0096] <条件B> 1)検出された有効プリアンブルなし(VPD is negative)。
2)有効ビット検出(VBD is positive)。
3)検出されたリーダー衝突なし(ICDis negative)。]
[0097] 言い換えれば、<条件A>のように、有効プリアンブル検出信号からVPDが‘positive’であり、CRCエラーが検出され、有効ビット検出信号からVBDが‘positive’で、リーダー衝突検出信号からICDが‘negative’であることを満足する場合、衝突診断部161は受信信号で第1衝突が発生したと診断する。一方、<条件B>のように、VPDが‘negative’で、VBDが‘positive’で、ICDが‘negative’であることを満足する場合、衝突診断部161は受信信号で第1衝突が発生したと診断する。]
[0098] したがって、衝突診断部161は<条件A>及び<条件B>のいずれか一つを満足する場合、第1衝突情報を含む衝突診断結果を衝突解決部165に出力するようにする。]
[0099] 図10は第2衝突状況を示すもので、詳しくはリーダー1及びリーダー2と一つのタグの間で送受信される命令及び応答信号を示すものである。] 図10
[0100] 図10に示すように、RFIDリーダー1(R1)とRFIDリーダー2(R2)はタグ(T)に命令を出力する。この際、RFIDリーダー1(R1)とRFIDリーダー2(R2)からそれぞれ出力された命令1と命令2がオーバーラップされた場合、衝突が発生することになる。この場合、タグは有効なRFIDリーダーの命令を検出することができないので、タグ応答は出力されなくなる。よって、RF通信部130は、送信信号を送出した後に他のRFIDリーダーの信号またはノイズなどを受信することになる。] 図10
[0101] この際、衝突診断部161はつぎの<条件C>を満足する場合、第2衝突が発生したと診断する。]
[0102] <条件C> 1)検出された有効プリアンブルなし(VPD is negative)。
2)検出された有効ビットなし(VBD is negative)。
3)検出されたリーダー衝突なし(ICDis negative)。]
[0103] <条件C>のように、VPDが‘negative’で、VBDが‘negative’で、ICDが‘negative’であることを満足する場合、衝突診断部161は受信信号で第2衝突が発生したと診断する。]
[0104] したがって、衝突診断部161は、<条件C>を満足する場合、第2衝突情報を含む衝突診断結果を衝突解決部165に出力するようにする。]
[0105] 図11は第3衝突状況を示すもので、詳しくはリーダー1及びリーダー2と一つのタグの間で送受信される命令及び応答信号を示すものである。] 図11
[0106] まず、RFIDリーダー1(R1)がタグ(T)に命令1を伝送すれば、タグ(T)はRFIDリーダー1(R1)の命令1に応じて応答1をRFIDリーダー1(R1)に伝送する。一方、RFIDリーダー2(R2)は他のタグに命令2を伝送する。]
[0107] この際、RFIDリーダー1(R1)の読み取り範囲とRFIDリーダー2(R2)の干渉範囲が重なるので、タグ(T)の応答1とRFIDリーダー2(R2)の命令2が互いにオーバーラップされることによって衝突が発生することになる。図11の(a)は応答1の一部が命令2とオーバーラップされた場合を示すものであり、図11の(b)は応答1の全体が命令2とオーバーラップされた場合を示すものである。ここで、図11の(a)及び(b)は伝送されるプロトコルデータユニット(protocol data unit)のアクチュアルタイミング(actual timing)によって発生することになる。] 図11
[0108] この際、衝突診断部161は、つぎの<条件D>または<条件E>を満足する場合、第3衝突が発生したと診断する。]
[0109] <条件D> 1)有効プリアンブル検出(VPD is positive)。
2)CRCエラー検出。
3)リーダー衝突検出(ICDis positive)。]
[0110] <条件E> 1)検出された有効プリアンブルなし(VPD is negative)。
2)リーダー衝突検出(ICDis positive)。]
[0111] まず、<条件D>のように、VPDが‘positive’で、CRCエラーが検出され、ICDが‘positive’である場合、衝突診断部161は受信信号で第3衝突が発生したと診断する。一方、<条件E>のように、VPDが‘negative’で、ICDが‘positive’である場合、衝突診断部161は受信信号で第3衝突が発生したと診断する。]
[0112] ここで、ICDは基本的に当該RFIDリーダーと周辺RFIDリーダー間の衝突を検出する信号なので、ただ第3衝突でだけ‘positive’状態となる。よって、衝突診断部161は、<条件D>または<条件E>を満足する場合、第3衝突情報を含む衝突診断結果を衝突解決部165に出力するようにする。]
[0113] その後、衝突解決部165は衝突診断部161によって診断された衝突を解決し、発生する衝突を最小化するため、発生した衝突タイプに応じた衝突解決アルゴリズムを遂行するようにする。衝突解決部165は、衝突解決アルゴリズムを遂行した後、遂行結果をリーダー制御部110に伝達する。]
[0114] 前記のように構成された本発明の動作を説明すれば次のようである。]
[0115] 図12〜図14は本発明の一実施例によるRFIDリーダーの動作フローを示すフローチャートである。] 図12 図13 図14
[0116] まず、図12はRFIDリーダーの全体動作フローを示すものである。図12を参照すれば、RFIDリーダーは、周辺のタグに送信信号、つまりインベントリ命令を伝送する(S500)。当該RFIDリーダーのRF通信部130は、‘S500’過程で伝送された送信信号に応じて、所定の受信時間の間に外部から信号を受信する(S510)。この際、RF通信部130は、当該RFIDリーダーの読み取り範囲内にある少なくとも一つのタグからタグ応答信号を受信することになる。もちろん、‘S510’過程で受信される信号はタグ応答信号の外に他のRFIDリーダーの信号またはノイズを含むこともできる。] 図12
[0117] RFIDリーダーの衝突診断部161は、‘S510’過程で受信された受信信号のデータを分析し(S520)、受信信号の衝突発生の有無及び衝突タイプを診断するようにする(S530)。]
[0118] ‘S530’過程での診断結果、当該受信信号が正常タグ応答信号であると判断されれば(S550)、衝突診断部161はこれを知らせる信号を衝突解決部165に出力するようにする。この際、衝突解決部165は、衝突診断部161の衝突診断結果をリーダー制御部110に伝達することにより、リーダー制御部110がタグ応答によって応じた動作を遂行するようにする(S570)。]
[0119] ‘S530’過程での診断結果、当該受信信号で衝突が発生したと判断されれば(S550)、衝突診断部161は、衝突解決部165に衝突診断結果を出力するようにする。この際、衝突解決部165は、衝突診断部161の衝突診断結果に基づき、当該衝突タイプに応じた衝突解決アルゴリズムを遂行するようにする(S560)。]
[0120] 図13及び図14は図12の‘S530’過程の詳細過程を示すもので、図13は簡単な動作フローを示すものであり、図14は図13をより細分化した動作フローを示すものである。] 図12 図13 図14
[0121] まず、図13を参照すれば、衝突診断部161は、リーダー受信部140から入力された受信信号のデータを分析結果、ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号及びVBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号に基づき、受信信号で発生した衝突タイプを診断する。] 図13
[0122] ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号に基づいて‘ICD=positive’の場合(S531)、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第3衝突タイプ’、つまりリーダー対リーダー衝突タイプと診断するようにする。]
[0123] ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号から‘ICD=positive’でない場合(S531)、‘S532’過程に進み‘VBD=positive’であるかを確認する。VBDモジュール163から出力された有効ビット検出信号から‘VBD=positive’であるものが確認されれば(S532)、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第2衝突タイプ’、つまりマルチリーダー対タグ衝突タイプと診断するようにする。一方、‘VBD=positive’でなければ(S532)、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第1衝突タイプ’、つまりタグ対タグ衝突タイプと診断するようにする。]
[0124] 図14を参照すれば、衝突診断部161は、ICDモジュール162から出力されたリーダー衝突検出信号に基づいて‘ICD=positive’の場合(S531)、‘S533’過程に進み‘VPD=positive’であるかを確認する。‘VPD=positive’でないものが確認されれば、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第3衝突タイプ’、つまりリーダー対リーダー衝突タイプとで診断するようにする(S535)。] 図14
[0125] ‘S533’過程で‘VPD=positive’の場合、衝突診断部161は、‘S534’過程に進みCRCエラーが発生したかを確認する。CRCエラーが発生したことが確認された場合、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第3衝突タイプ’、つまりリーダー対リーダー衝突タイプと診断するようにする(S535)。この際、‘S534’過程でCRCエラーが発生しないことが確認されれば、衝突診断部161は受信信号が正常タグ応答であると診断する(S536)。]
[0126] ‘S531’過程で‘ICD=positive’でないことが確認されれば、衝突診断部161は‘S537’過程に進み‘VPD=positive’であるかを確認する。‘VPD=positive’でない場合、衝突診断部161は‘S538’過程に進み‘VBD=positive’であるかを確認する。‘VBD=positive’の場合、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第1衝突タイプ’、つまりタグ対タグ衝突タイプと診断するようにする(S540)。一方、‘VBD=positive’でない場合、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第2衝突タイプ’、つまりマルチリーダー対タグ衝突タイプと診断するようにする(S539)。]
[0127] 一方、‘S537’過程で‘VPD=positive’であることが確認された場合、衝突診断部161は、‘S541’過程に進み‘VBD=positive’であるかを確認する。‘VBD=positive’の場合、衝突制御部161は‘S542’過程に進みCRCエラー発生有無を確認する。CRCエラーが発生したことが確認された場合、衝突診断部161は、受信信号の衝突タイプを‘第1衝突タイプ’、つまりタグ対タグ衝突タイプと診断するようにする(S540)。この際、‘S542’過程でCRCエラーが発生しないことが確認されれば、衝突診断部161は受信信号が正常タグ応答であると診断する(S536)。]
[0128] 一方、‘S541’過程で‘VBD=positive’でない場合、図12の‘S500’過程に進み前記‘S500’〜‘S570’過程を再遂行するようにする。] 図12
[0129] 次に、前述したことにより図4の衝突診断部161が衝突の発生有無を判断し、衝突が発生した場合、その衝突が本発明による3種衝突タイプの中でいずれに当たるかどうかを判断した後、その判断結果を受信した衝突解決部165が衝突を解決する方法について説明する。] 図4
[0130] まず、本発明によるメディアアクセス方法を簡単に説明すれば次のようである。RFIDリーダーは、選択した周波数帯域の現在占有に関係なく準備(ready)されればインベントリラウンドを開始することができる。すなわち、モバイルRFIDに分離されたチャネルが割り当てられない限りLBTは必要でない。また、同一チャネル内で伝送するリーダーの間に同期化する必要がない。すなわち、特別な制御チャネルを確保しなくても本発明を適用することができる。適応型再伝送待機時間と結合して衝突状況に応じた命令再伝送を行うことが本発明の重要事項である。]
[0131] 図15は本発明の実施例によって衝突解決部165が衝突状況別に命令を再伝送する手順を示すフローチャートである。図15に示す手順は主に図4の状況別命令再伝送部1651によって遂行される。そして、衝突状況別に命令を再伝送するときに適用されるランダム待機時間を図4のランダム待機時間計算部1652が計算して状況別命令再伝送部1651に送信する。] 図15 図4
[0132] 衝突状況に応じた命令再伝送の基本内容を説明すれば次のようである。まず、マルチリーダー対タグ衝突またはリーダー対リーダー衝突が感知されれば命令が再伝送される。そして、リーダーは、衝突が感知された後に命令を再伝送するに先立ち、ランダム時間の間に遅延(suspend)しなければならない。RFIDリーダーで命令を伝送する間には衝突が感知されないので、命令の伝送が完了した後に衝突仲裁を開始することができる。すなわち、進行中の命令の伝送は中間にインターラプトされないと仮定する。]
[0133] また、リーダー側で、例えばT2タイムアウトのようなレシーバータイムアウト(Receiver Timeout)が感知されれば、命令が再伝送される。レシーバータイムアウトは、例えば有効なRF変調、エンコード、またはメッセージ構造がないか、通信チャネル上に活動がなくてタグ状態マシンによってトリガーされるレシーバーアクティブ時間が終了することを意味する。レシーバータイムアウトがあればリーダーは命令を再伝送する。]
[0134] 本発明による衝突仲裁(collision arbitration)は命令を少なくとも一度再伝送することで具現化される。そして、損傷されたタグ応答が繰り返し受信されたら、複数回にかけて命令を再伝送することができる。後続の衝突可能性を減少させるために、衝突が感知された後、ランダム待機時間の間にリーダーを遅延させることで衝突回避が具現化できる。]
[0135] また、タグが現在の応答スロット(response slot)ですでに分離(separate)された後、つまりタグACK(acknowledgement)とタグアクセス期間の間に、リーダーによって通信衝突が感知されれば、マルチリーダー対タグ衝突またはリーダー対リーダー衝突を解決するために関連命令が再伝送される。]
[0136] タグ衝突調整(anti−collision、衝突防止)段階のうち、適切な手段によってリーダーがマルチリーダー対タグ衝突またはリーダー対リーダー衝突を決定することができない場合には、命令は再伝送されないであろう。すなわち、本発明の衝突診断部161のように通信衝突の3タイプを区分することができる衝突診断機能を備えていないリーダーは命令再伝送が禁止できる。その代わりに、同一通信スロットで応答する多数のタグによって発生するタグ対タグ衝突の場合を解決するための一般的なタグ衝突調整が適用される。]
[0137] 衝突後の再伝送試み回数には特に制限がなく、応用先によって適切に調整することが可能である。ついで、繰り返される通信トラフィック問題とその結果引き起こされる通信衝突を回避するためには、衝突が発生したとき失敗した再伝送試み回数の上限を設定することが好ましい。]
[0138] また、リーダーがレシーバータイムアウト(決められた時間内にタグ応答を受信することができない)を感知したら、一度だけ命令を再伝送する。レシーバータイムアウトの場合、命令を繰り返し再伝送しないというのは本発明において重要な点である。その代わりに、レシーバータイムアウトが持続する場合、一般的な衝突調整(anti−collision)が適用される。例えば、マルチリーダー対タグ衝突から回復するために命令を再伝送(再発行、reissue)する前に、リーダー領域内にあると予想されるまだ感知されないタグがある場合、スロットの数を減少させ、リーダーに応答するように許諾された少なくとも一つのタグが現在スロットにあることを確認する。]
[0139] また、関連のタグが命令を受けることができる場合にかぎり本発明による命令再伝送が意味あることを考慮しなければならない。タグが命令を受けやすい状態、例えばレシーバータイムアウトによって内部状態(internal state)を変更しない場合に命令の再伝送が意味ある。ISO/IEC18000−6 Type Cによって規定されたUHFエアインターフェースの場合、Reply状態(state)またはAcknowledged状態でT2タイムアウトがあれば、タグは仲裁(Arbitrate)状態に転換される。この際、T2以上の待機時間後に命令を再伝送しても、タグ応答がないため、その効果を期待することができないものである。]
[0140] したがって、命令によって決まるタグの予想される内部状態がタイムアウトをもたらさないか、あるいは命令再伝送のために選択される待機時間がエアインターフェース仕様で規定されるタイムアウトの最小値より小さい場合に命令を再伝送する。リーダーがインベントリラウンドの早い段階でだけランダム待機時間の間に遅延することで、つまり一つ以上のタグがすでに分離されたら、それ以上ランダム待機時間の間に遅延しないという更なる制限を置くことで、このような潜在的な問題点を自動で予め解決することができる。]
[0141] 図15に示されている、衝突解決部が衝突状況別に命令を再伝送する手順を概略的に示すフローチャートを参照して本発明による衝突状況別命令再伝送について具体的に説明する。] 図15
[0142] まず、段階S1100でリーダーが命令を伝送する。そして、リーダーは段階S1102で応答を受信する。もちろん、段階S1102は受信すべき応答がない場合や応答を受信することができない場合も含む。ついで、段階S1104に進み有効な(valid)タグ応答がペンディング(pending)されているかどうかを判断する。有効なタグ応答がペンディングされているというのは、例えば、Query、QueryAdjust、QueryRep命令の場合にはタグが現在スロットで応答しなければならない場合を意味し、この場合、有効なタグ応答がペンディングされていると判断する。段階S1104で判断した結果、有効なタグ応答がペンディングされていないと判断された場合、例えばタグ応答を受信しなくても良い場合には段階S1106に進む。段階S1104は他の方式が適用されることもでき、設計によって省略することもできる。]
[0143] 段階S1106ではリーダーが処理すべき命令がもっとあるかを判断する。処理すべき命令がもっとある場合には段階S1108に進み、次のリーダー命令を伝送し、段階S1102で応答を受信し、処理すべき命令がそれ以上ない場合には段階S1110に進みリーダーを中止する。]
[0144] 一方、段階S1104で有効なタグ応答がペンディングされていると判断した場合には、段階S1112に進む。段階S1112は本発明による衝突診断部によって衝突の発生有無及び衝突のタイプを決定する衝突感知(detect、診断)段階である。衝突診断部の判断結果、衝突がある場合には衝突の発生有無と決定された衝突のタイプを衝突解決部に伝送しながら段階S1122に進み、衝突診断部の判断結果、衝突がないと判断される場合には、衝突が発生しなかったという旨の信号を衝突解決部に伝送しながら段階S1114に進む。]
[0145] まず、段階S1112の判断結果、衝突が感知されない場合に進む段階S1114の後の手順を説明する。段階S1114では、レシーバータイムアウトであるか否かを判断する。判断結果、レシーバータイムアウトでない場合、段階S1106に進み次の命令を処理し、レシーバータイムアウトの場合、段階S1116に進む。]
[0146] 段階S1116ではタグがすでに分離(separate)されているかを判断する。タグが分離されたというのは、タグが現在の応答スロットに分離されていることを意味し、例えばタグACKとタグアクセス区間がこれにあたる。段階S1116での判断結果、タグがまだ分離されていないと判断された場合には、本発明による命令再伝送を実行せずに段階S1124に進み一般的なタグ衝突調整の手順を遂行する。すなわち、本発明によれば、まだインベントリラウンドの初期段階にあるリーダーの場合には、命令の再伝送を遂行しないことにより、他のリーダーが先にインベントリラウンドを完了することができる可能性を高める。]
[0147] 一方、段階S1116での判断結果、タグがすでに分離されたと判断された場合には、段階S1118に進む。段階S1118では、当該命令をすでに再伝送したかを判断する。段階S1118での判断結果、当該命令をすでに再伝送したと判断した場合には、段階S1124に進みタグ衝突調整の手順を遂行する。一方、段階S1118での判断結果、当該命令を再伝送したことがないと判断した場合には、段階S1120に進み当該命令を再伝送する。すなわち、リーダーがレシーバータイムアウトを感知し、タグがすでに分離されている場合、命令を一度だけ再伝送するようにする。これにより、レシーバータイムアウトの場合に命令を繰り返し再伝送しないようにし、一度の命令再伝送の後にもレシーバータイムアウトがある場合には一般的なタグ衝突調整を遂行する。]
[0148] 一方、段階S1112に帰り、段階S1112での判断結果、衝突があると判断された場合には、衝突解決部が衝突のタイプ(本発明による三つの衝突タイプの一つ)を受信し、段階S1122に進む。段階S1122では、衝突のタイプに基づいて、段階S1124に進みタグ衝突調整を遂行するか、段階S1126後に進み命令再伝送を遂行するかを決定する。衝突のタイプが‘タグ対タグ衝突’であれば、段階S1124に進みタグ衝突調整を遂行する。衝突のタイプが‘マルチリーダー対タグ衝突’または‘リーダー対リーダー衝突’の場合には、段階S1126の後の手順を遂行する。]
[0149] 衝突のタイプが‘マルチリーダー対タグ衝突’または‘リーダー対リーダー衝突’の場合、段階S1126では、再伝送回数が最大再伝送回数に到達したかを判断する。最大再伝送回数は設計によって決定された値であり、応用によって変えることができる。最大再伝送回数の制限を置くことで継続して再伝送が繰り返される状況を防止することができるが、この制限が必須なものではない。段階S1126での判断結果、最大再伝送回数に到達したと判断されれば、命令を再伝送せずに段階S1124に進みタグ衝突調整を遂行する。]
[0150] S1126での判断結果、最大再伝送回数に到達しなかったと判断されれば、手順は段階S1128に進む。段階S1128での判断結果、タグがすでに分離されたと判断されれば、段階S1120に進みリーダーを遅延させすに命令を再伝送し、タグがまだ分離されなかったと判断されれば、例えばインベントリラウンドの初期段階の場合、段階S1130に進みランダム待機時間を獲得し、獲得したランダム待機時間の分だけリーダーを遅延させる。]
[0151] 段階S1130では、図4のランダム待機時間計算部1652によってランダム待機時間を計算し、計算されたランダム待機時間を獲得し、獲得したランダム待機時間の分だけリーダーを遅延させる。ランダム待機時間計算部1652によって行われるランダム待機時間の計算方法については後に詳細に説明する。段階S1130の遂行によってランダム待機時間の分だけ遅延されたリーダーは段階S1120に進み命令を再伝送し、段階S1102に帰り応答を受信する。図15を参照して説明した手順は例示的なもので、本発明の本質を逸脱しない範囲内で一部の変形及び省略が可能である。] 図15 図4
[0152] 図16は図15を参照して説明した衝突解決アルゴリズムの疑似コード表現(pseudo−code notation)で、C言語に使用される方式と類似に作成されたものである。本疑似コード表現はISO/IEC18000−6 Type Cで決定したエアインターフェース仕様で規定されるモバイルRFIDリーダーの概念と用語を主に使用して作成された。提示されたコードは例示的な説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。図16は参照のためのもので、図15に示された手順をコードで表現したものであるので詳細な説明は省略する。当業者であれば本発明の説明を参照して容易に理解することができるであろう。リーダーがいつも活性化されていると仮定したコードであり、anticollision()関数は従来のエアインターフェース仕様の衝突仲裁メカニズムを示すものである。もちろん、anticollision()を遂行するためには、例えばスロット数が1より大きくなければならないというなどのいくつかの前提條件をチェックすることにより、レシーバータイムアウトの場合にQueryAdjustまたはQueryRepのような更なるインベントリ命令を発行することが可能である。] 図15 図16
[0153] 図17〜図19は本発明の実施例によって各衝突状況に応じた衝突解決方法を説明するための例示的なタイミング図である。通信衝突及びランダム待機時間選択を含むISO/IEC18000−6 Type C命令及び応答シーケンスの一連の例示を示し、提示された例示はすべての可能なシナリオの中で選択された一部の例である。二つのリーダー(R1とR2)と一つのタグ(T)の間で衝突が発生する場合のランダム遅延時間適用を例として挙げている。] 図17 図18 図19
[0154] 本発明では、モバイルRFID環境で同時に発生する命令伝送の欠点を解消するために、ランダム待機時間を導入し、これをTRとして表示する。二つの競争するRFIDリーダーが循環される(再)伝送試みを行って互いに邪魔する場合に発生する問題を避けるため、失敗したメッセージ伝送とその再伝送の間にランダム待機時間を適用する。図15を参照して一部説明したが、ランダム待機時間を適用するための前提条件が満足される場合にだけランダム待機時間が適用される。] 図15
[0155] また、現在衝突のタイプを正確に決定することができないか、リーダーに衝突診断機能が備えられていなければ、ランダム待機時間を適用するためのすべての前提条件が満足された状態で、タグ衝突調整の手順に指定された二つの連続したインベントリ命令の間、例えばISO/IEC18000−6 Type Cの場合、QueryとQueryAdjustの間に、ランダム待機時間を適用することもできる。]
[0156] まず、図17はマルチリーダー対タグ衝突が発生した場合にランダム待機時間を適用するシーケンスを示す。リーダー(R1)はSelect命令とQuery命令を発行し、タグからRn16応答を受信した。リーダー(R1)は一つのタグをすでにシンギュレートし、リーダー(R2)は何のタグもシンギュレートすることができない状態である。そして、リーダー(R1)がACK命令を伝送したが、同時に伝送されたリーダー(R2)のSelect命令と衝突が発生した。衝突が発生したとき、リーダー(R1)はすでにタグ(T)を分離した状態である。よって、リーダー(R1)はISO/IEC18000−6 Type Cのタイミング規約によって最終命令(ACK)を直ちに再伝送し、リーダー(R2)はランダム待機時間(TR)だけ遅延される。ここで、T3はリーダーが他の命令を発行する前、T1の後に待機する時間を意味する。] 図17
[0157] 図15の手順を参照して説明すれば、リーダー(R2)は段階S1112、S1122、S1126、S1128、S1130、S1120を順に遂行してランダム待機時間の間にリーダーを遅延させた後、命令を再伝送したものである。これにより、リーダー(R1)はPC+UII+CRC16でなるタグ応答を成功的に受信することができることになり、マルチリーダー対タグ衝突が解決される。] 図15
[0158] 次に、図18はインベントリラウンドの初期段階で二つのリーダーが衝突するリーダー対リーダー衝突を示す。リーダー(R1)がSelect命令とQuery命令を発行した後、二つのタグがいずれもタグをシンギュレートすることができなかった状態で、タグ(T)の応答Rn16とリーダー(R2)の命令Select及びQueryが衝突してリーダー対リーダー衝突が発生した。] 図18
[0159] したがって、リーダー(R1)とリーダー(R2)はいずれもランダム待機時間(TR)の間に遅延され、リーダー(R1)は以後にQueryAdjust命令とACK命令を伝送し、Rn16とPC+UII+CRC16の応答を成功的に受信することができることになり、リーダー対リーダー衝突が解決される。]
[0160] また、図19はリーダー対リーダー衝突が発生したとき、リーダー(R1)がすでにタグを分離するほどに進行した場合に行われるシーケンスを示す。リーダー(R1)は一つのタグをすでにシンギュレートし、リーダー(R2)は何のタグもシンギュレートすることができない状態でリーダー対リーダー衝突が発生した。このような特別な場合、リーダー(R1)はT2の後にACKを再伝送し、リーダー(R2)はTRだけ遅延されることにより、リーダー対リーダー衝突が解決される。] 図19
[0161] 次に、どの場合にランダム待機時間を適用するかについてさらに説明する。一般に、RFIDリーダーは、セレクト、インベントリ、アクセスの三つの段階を持つ。現在のインベントリパス(pass)で何のタグもまだアクノリッジ(acknowledge)されなく(タグがシンギュレート(singulate)され、ACKを伝送したが、応答を受信することができない)インベントリされなかったら、タグセレクト段階またはタグインベントリ段階で命令を再伝送する前、ランダム待機時間だけリーダーが遅延される。ここで、シンギュレーション(singulation)はタグのUIIを読み取るために占有されなかった応答スロットでタグを強要(force)することでタグを分離(separation)する手順を意味する。一方、リーダーはタグアクセスの間には遅延されない。]
[0162] ランダム待機時間はデフォルトとして適用されてはいなく、リーダーがインベントリラウンドの初期段階にある場合にだけ適用される。すなわち、タグをまだ分離しない場合にだけ適用される。そうでなければ、衝突する二つのリーダーは衝突後にいずれも自動的に遅延され、短い伝送ブレーキの後にほぼ並列的に続いて命令を発行することができることになり、これは衝突(後続の衝突)を再び発生させるであろう。その代わりに、二つのリーダーの中で一つだけがブロックされ、十分な時間だけ遅延されたら、その間に他のリーダーは最終命令を再伝送することができ、その間にすべてのインベントリラウンドを終了することができることになる。]
[0163] このような方法により、本発明による再伝送パターンが重畳する可能性を減らすことができ、より古い(older)インベントリラウンドがより新規の(newer)インベントリラウンドより一般的に先に終了することができることになるので、公正な待機戦略を実施することができるようにする。]
[0164] 次に、本発明の実施例によって図4のランダム待機時間計算部1652がランダム待機時間を計算する手順について説明する。ランダム待機時間(TR)は性能を最大化させ後続衝突の可能性を最小化させることができるように選択されなければならない。したがって、平均的に良好な結果を達成するように、待機時間は最小再伝送待機時間(MinWaitTime)と最大再伝送待機時間(MaxWaitTime)に定義される範囲内でランダムに選択され、これがランダム待機時間として決定される。] 図4
[0165] ランダム待機時間はFmin(MinWaitTime)とFmax(MaxWaitTime)に規定される基準値の間のランダム整数を選択することもでき、FminとFmaxによって与えられる値の間の時間値に応じたクロックサイクルの個数に応じた整数値を選択することもできる。]
[0166] 一方、プロトコルデータユニット(PDU;Protocol Data Unit)が重畳することができる時間を競争区間(CP;Contention Period)と言う。プロトコルデータユニットはデータが伝送されるときの一定大きさのデータブロックを意味し、RFIDリーダーまたはRFIDタグによって伝送されるすべての種類のデータパッケージで、リーダー命令及びタグ応答を含む。競争区間でリーダー命令またはタグ応答は脆弱であり、干渉によって破壊できる。タグインベントリの間に発行される典型的な命令シーケンスまたは単一プロトコルデータユニットの脆弱性を減少させるために、プロトコルデータユニットの持続時間(duration)に比例してランダム待機時間を選択することが好ましい。]
[0167] まず、ランダム待機時間の下限(lower threshold)である最小再伝送待機時間、つまりMinWaitTime(Fmin)は次の式によって計算される。]
[0168] MinWaitTime=c*duration(longestExpectedPDU)
ここで、cは実際応用及び環境によって設定される定数値(動的(dynamically)に変更可能)であり、‘duration’は選択されたリンク速度(link rate)でエアインターフェース上で一定のプロトコルデータユニットを伝送するのに必要な時間を返還する関数である。これからは、cを‘待機時間パラメーター’という。待機時間パラメーターcは固定値であることもでき、動的に変更される値であることもできる。待機時間パラメーターcを固定すれば静的な再伝送待機時間を演算することができることになり、例えばc=1であることができる。longestExpectedPDUは‘予想最長プロトコルデータユニット’で、例えば図20に示すPC+UII+CRC16タグ応答である。] 図20
[0169] このような方法でランダム待機時間の下限(最小再伝送待機時間)を決定するため、二つの競争するリーダー(R1とR2)が同一リンク速度を使用するし、計算されたランダム待機時間の下限が同一であれば、通信衝突によるそのインベントリ命令をR2がランダム遅延の後に再伝送する場合、同一プロトコルデータユニットによって後続衝突が発生しないというのを保証することができることになる。]
[0170] 図20は本発明の実施例による最小再伝送待機時間の意味を説明するためのタイミング図である。図20では、予想最長プロトコルデータユニットがACK命令に対するタグ応答であると仮定した場合を説明する。ここで、リーダー(R1)はすでにタグ(T)を現在応答スロットにシンギュレートしたが、タグ応答と衝突するQuery命令を発行したリーダー(R2)によってリーダー(R1)がタグをアクノリッジすることに失敗した。一般に、タグが衝突するときに伝送を中断しないため、後続衝突を回避するためには、少なくともタグ(T)がPC(Protocol control)、UII(Unique Item Identifier)、及びCRC16(Cyclic Redundancy Check16)でなるACKに対する応答を伝送するうちにはリーダー(R2)が遅延される必要があり、図20はリーダー(R2)が最小再伝送待機時間だけ遅延されて命令を再伝送する場合を示している。リーダー(R1)によって発行される他の命令と後続衝突が依然として発生することができるが、最大再伝送待機時間を最小再伝送待機時間より非常に大きい値に設定すればこのような問題点を最小化させることができるであろう。] 図20
[0171] 当該リーダーがどの命令をサポートするか(強制(mandatory)命令、オプション命令)によって、かつ実際応用(インベントリのみ、またはインベントリ+タグアクセス)によって、予想最長プロトコルデータユニットはリーダー別に異なることができる。再伝送待機時間の上限または下限を計算するとき、リーダーは次のインベントリラウンドで送信または受信すべき最長プロトコルデータユニット及び使用するエアインターフェース仕様によってサポートされる最長強制命令をいつも参照することが好ましい。]
[0172] リターンリンク(タグ応答)で伝送されるプロトコルデータユニットに関し、例えばQuery命令を発行することでインベントリラウンドの間にリーダーが読み取るリターンリンク速度を、予想最長プロトコルデータユニットの決定のために使用することができる。例えば、UIIのバックスキャッターのように、受信すべきビット数を予め知ることができなくても、現在応用において可能な最大ビット数は予想することができる。これは、例えばエアインターフェース仕様がサポートするタグバックスキャッターの最大長さがもっと大きいとしても、現在応用がUIIの長さを96ビットまでサポートしたら、予想最長PDUを決定するのに96ビットを超える値は使用しないこともできることを意味する。]
[0173] 次に、ランダム待機時間の上限(upper threshold)である最大再伝送待機時間、つまりMaxWaitTime(Fmax)は次の式によって計算される。]
[0174] MaxWaitTime=c*duration(Select+T4+Query+T1+RN16+T2+ACK+T1+UII)
ここで、cは最小再伝送待機時間の計算で使用された待機時間パラメーター、T1はリーダー伝送からタグ応答までの時間、T2はタグ応答からリーダー伝送までの時間であり、例えばISO/IEC18000−6仕様に規定された値による。前記式の例では、リーダーがSelect命令を伝送し、T4の時間の後にQuery命令を伝送し、タグがT1の時間の後にRN16を応答し、リーダーがT2の時間の後にACK命令を伝送し、タグがT1の時間の後にUIIを応答する。UIIは、前述したように、PC、UII、及びCRC16を含む。]
[0175] 最大再伝送待機時間の式に使用されたduration関数によって返還される結果は次のインベントリラウンドでリーダーが使用するフォーワード及びリターンリンク速度及びACK命令に対するタグ応答の予想長さによって変わる。最小再伝送待機時間について説明したものと同様に、タグによってバックスキャッターされるUIIの長さを決定するために現在応用で可能な最大ビット数を予想して使用することができる。最大再伝送待機時間計算式に使用された‘Select+T4+Query+T1+RN16+T2+ACK+T1+UII’は例示的なもので、‘リーダー命令とタグ応答の総予想所要時間’に応じた値である。使用するエアインターフェース仕様及び応用によってこの値は変えることができる。タグアクセスが遂行されたら、関連した更なるリーダー命令とタグ応答を最大再伝送待機時間の計算に使用する。]
[0176] 図21は本発明の実施例による最大再伝送待機時間の意味を説明するためのタイミング図である。図21は予想されるセレクト及びインベントリ段階の長さが‘Select+T4+Query+T1+RN16+T2+ACK+T1+UII’によって決まると仮定した場合を説明する。最大再伝送待機時間の式によって決定された基準値がリーダー(R1)とリーダー(R2)の間の衝突を潜在的に解決することができるというのを示す。] 図21
[0177] 図22はISO/IEC18000−6 Type C環境でのタイミングテーブルで、リンク速度と命令長さによってMinWaitTimeとMaxWaitTimeを計算する例を本タイミングテーブルを参照して説明する。最小再伝送待機時間及び最大再伝送待機時間は使用するリンク速度と伝送するプロトコルデータユニットによって決定される。テーブルでは、data0(02)に対してはTari=25μs、data1(12)に対しては1.5*Tariのシンボル長さに基づいてフォーワードリンク速度を仮定するとき、すべての関連したプロトコルデータユニットのタイミングを列挙している。また、40kbit/sのFM0エンコードされたデータがリターンリンクされると仮定した。これらの値は例示的なもので、使用するエアインターフェースによって変えることができる。] 図22
[0178] 例えば、最小再伝送待機時間MinWaitTimeは、c*duration(longestExpectedPDU)=c*duration(UII)=c*3350によって計算される。cが1の場合、最小再伝送待機時間は3350μsである。また、最大再伝送待機時間MaxWaitTimeは、c*duration(Select+T4+Query+T1+RN16+T2+ACK+T1+UII)=c*(1375.0+125.0+962.5+250.0+550.0+75.0+662.5+250.0+3350.0)=c*7600によって計算される。cが1の場合、最大再伝送待機時間は7600μsである。本例では、タグアクセス段階がないと仮定したものであり、タグアクセスが遂行されたら、関連した更なるリーダー命令とタグ応答を最小再伝送待機時間と最大再伝送待機時間を計算するのに使用することができる。]
[0179] 次に、本発明の実施例による適応型再伝送待機時間計算について説明する。前述した最小再伝送待機時間及び最大再伝送待機時間の式に使用された待機時間パラメーターc値を適応的に変更することで、実際応用での要求事項を最上に満足させ、実際応用シナリオによって性能と以後の衝突の間で最上のバランスを捜すため、待機時間パラメーターcが再伝送待機基準値の下限と上限に掛けられることによってランダム待機時間をチューニングするのに使用する。ここで、‘再伝送待機基準値’は、前述した最小再伝送待機時間及び最大再伝送待機時間の式で、cに掛けられる値であり、最小再伝送待機時間において予想最長プロトコルデータユニットに必要な時間が再伝送待機基準値の下限、最大再伝送待機時間においてリーダー命令とタグ応答の総予想所要時間が再伝送待機基準値の上限である。]
[0180] 最小再伝送待機時間と最大再伝送待機時間の式に使用される待機時間パラメーターcは、各インベントリラウンドの開始では1.0以上の値(c>=1.0)を持つ初期値に設定でき、タグがリーダーによってアクノリッジされるまでは減少しない。これは、実際集団(population)の一つ以上のタグをすでにインベントリ及びアクセスしているかも知れない周辺のリーダーを保護し、当該リーダーによって発生する衝突可能性を減少させるのに好ましい。]
[0181] タグがリーダーによって成功的に感知された後には、追加の制限なしに残ったインベントリラウンド期間の間に待機時間パラメーターcを変更することができる。すなわち、待機時間パラメーターcは使用者の判断によっていつでも増加または減少できる。もし、待機時間パラメーターc値を固定したら、静的再伝送待機時間を演算することができる。]
[0182] この際、各インベントリラウンドの開始ではc値を制限することにより、再伝送待機時間に対する最初基準値を制限することは、チャネル利用に対する公正な手順を遂行するのに役立つ。タグ集団の中で一つ以上のタグをすでに感知しようとしているリーダーはそのインベントリラウンドを終了するために小さな待機時間を持つことになり、その間に活性化された新しいリーダーは最初cの値にあたるデフォルト設定を使用することになり、低いデューティーサイクルを持つことになる。]
[0183] エアインターフェース仕様によって使用者がリンク速度を規定することができるので、二つの競争するリーダーが互いに異なるリンク速度で動作することができる。この場合、リーダー(R1)とリーダー(R2)によって計算される最小及び最大再伝送待機時間の間に差があり得る。よって、再発する(recurrent)後続衝突の場合にパラメーターcを調整することが必要である。反対に、観察される衝突の数がずっと小さく維持されたら、全体性能の向上のために同一パラメーターを使用することもできる。インベントリラウンドの間に待機時間パラメーターcを変更する方法について以下に詳細に説明する。]
[0184] 図23は待機時間パラメーターcを現在衝突の比率によって動的に変更する手順を示すフローチャートである。待機時間パラメーターcは最小再伝送待機時間及び最大再伝送待機時間の計算に使用されるパラメーターで、再伝送待機基準値(threshold)に掛けられる値である。現在衝突の比率(collision percentage)は例えばリーダーの命令当たり衝突の平均回数である。] 図23
[0185] 段階S1900は新しいインベントリラウンドの開始を意味する。インベントリラウンドが始まれば、段階S1902で待機時間パラメーターcを初期値に設定する。本例ではcの初期値を1.0に設定する。この初期値は少なくとも一つのタグがアクノリッジされるまでは変更されない。]
[0186] 次に、段階S1904に進みタグがアクノリッジされたか否かを判断する。段階S1904での判断結果、タグがまだアクノリッジされなかったら、段階S1902に帰り、待機時間パラメーターcを初期値に維持するかあるいは初期値にリセットする。段階S1904での判断結果、タグがアクノリッジされたら段階S1906に進む。段階S1906では、現在の衝突の比率(percentage)が衝突の比率基準値(threshold)未満であるかを判断する。段階S1906での判断結果、現在の衝突の比率が衝突の比率基準値未満であれば、段階S1908に進み待機時間パラメーターc値をパラメーター変更ファクターfだけ減少させる。すなわち、一番目のタグ感知(アクノリッジ)の後、衝突の比率が予め定義された基準値より低ければ、性能向上のためにファクターfだけcを減少させる。]
[0187] 段階S1906での判断結果、現在の衝突の比率が衝突の比率基準値未満でなければ、段階S1910に進み現在の衝突の比率が衝突の比率基準値を超えるかを判断する。衝突の比率が予め定義された基準値より高ければ、段階S1912に進みcをファクターfだけ増加させて平均再伝送待機時間を延長させることで、後続衝突の確率を減少させる。パラメーター変更ファクターfの値は実際状況に応じて変えることができ、応用の必要に合うように選択されなければならない。一般に、パラメーター変更ファクターfを0.1と1.0の間の値にすることができ、固定値でなく動的に変更される値にすることも可能である。]
[0188] 段階S1910での判断結果、衝突の比率が衝突の比率基準値を超えなければ(衝突の比率が基準値と同一であれば)cを変更せずに段階S1904に復帰する。本実施例で言及する衝突の比率基準値は実際応用シナリオによって変わる。例えば、バス停のように近くに位置するモバイルRFID使用者の数が大きいと予想される場合、基準値を大きく設定することができ、例えば家庭でRFIDを使用する場合のように使用者の数が小さいと予想される場合、基準値を小さく設定することができる。一般に、“衝突の比率(collision percentage)”という用語は干渉によって逃した、つまりリーダーが成功的に復号化することができなかったタグ応答の比率を示すと言える。]
[0189] 図24は図23の手順を確張したもので、待機時間パラメーターcを現在衝突の比率及びタイムアウトの比率によって動的に変更する手順を示すフローチャートである。本実施例では、レシーバータイムアウトの比率(応答されなかった(unanswered)リーダー命令の比率)を予定されたタイムアウトの比率基準値と結合して使用することを説明する。現在の衝突状況に応じて再発するレシーバータイムアウトがある場合、待機時間パラメーターcを動的に増加させるかあるいはリセットする。] 図23 図24
[0190] 図24に示すすべての条件はリーダー側を参照している。例えば、段階S2006の‘Collision Visible’(衝突が観察できるか)は受信したビットストリームを評価してリーダーで衝突を感知することができることを意味する。これはタグ側でだけ明かすことができるマルチリーダー対タグ衝突を含まないものである。さらに、リーダー側で現れるレシーバータイムアウトはいつも現在応答スロットにマッチングされるタグがないため発生するものではなく、隠されたマルチリーダー対タグ衝突を示すこともできることを考慮しなければならない。したがって、本実施例では、段階S2018の‘タイムアウトの比率が基準値を超えたか’の条件と段階S2012の‘衝突の比率が基準値を超えたかか’の条件が有機的に結合されている。] 図24
[0191] ‘タイムアウトの比率(percentage)’は応答しなかったリーダー命令の比率を示す。例えば、リーダーが四つの命令を伝送し、そのうち二つに対してだけ(有効または無効の)応答を受信したら、タイムアウトの比率は0.5である。Selectのようにタグ応答を要しない命令はタイムアウトの比率を計算するのに使用されない。タイムアウトの比率基準値は実際応用によって変わり、シナリオ別に変わることになる。]
[0192] 本実施例は、レシーバータイムアウトが観察されたとき衝突がすでにその頂点に到達していたら、レシーバータイムアウトによる再伝送が現在の衝突状況をそれ以上悪化させないことを保証する。また、現在のタイムアウトの比率がタイムアウトの比率基準値より低くなれば、待機時間パラメーターcはプロトコル性能のためにその初期値に再びリセットされる。本実施例での用語‘衝突’はすべての形態の衝突を意味し、本発明による3種の衝突の間に何の差も発生させない。]
[0193] 図24で、段階S2000は新しいインベントリラウンドの開始を意味する。インベントリラウンドが始まれば、段階S2002で待機時間パラメーターcを初期値に設定する。本例では、cの初期値を1.0に設定する。この初期値は少なくとも一つのタグがアクノリッジされるまでは変更されない。] 図24
[0194] 次に、段階S2004に進みタグがアクノリッジされたかを判断する。段階S2004での判断結果、タグがまだアクノリッジされなかったら、段階S2002に復帰し、待機時間パラメーターcを初期値に維持する。段階S2004での判断結果、タグがアクノリッジされたら、段階S2006に進む。段階S2006では、衝突が観察可能(visible)であるかを判断する。すなわち、受信したビットストリームを評価し、リーダーで衝突を感知することができるかを判断する。衝突が観察可能であると判断されれば、段階S2008に進み現在の衝突の比率が衝突の比率基準値未満であるかを判断する。段階S2008での判断結果、現在の衝突の比率が衝突の比率基準値未満であれば、段階S2010に進み待機時間パラメーターc値をパラメーター変更ファクターfだけ減少させる。]
[0195] 段階S2008での判断結果、現在の衝突の比率が衝突の比率基準値未満でなければ、段階S2012に進み現在の衝突の比率が衝突の比率基準値を超えるかを判断する。衝突の比率が予定された基準値より高ければ、段階S2014に進みcをファクターfだけ位増加させ、平均再伝送待機時間を延長させることにより、後続衝突確率を減少させる。段階S2012での判断結果、衝突の比率が衝突の比率基準値を超えなかったら(衝突の比率が基準値と同一であれば)cを変更せずに段階S2006に復帰する。]
[0196] 一方、段階S2006での判断結果、衝突が観察可能でない判断された場合、段階S2016に進みタイムアウトが観察可能であるかを判断する。タイムアウトが観察可能でない場合には、段階S2002に進みcを初期値にリセットするが、タイムアウトが観察可能である場合には、段階S2018に進み、タイムアウトの比率が予定されたタイムアウトの比率基準値を超えたかを判断する。段階S2018で、タイムアウトの比率が基準値以下であると判断されれば、段階S2002に復帰するが、タイムアウトの比率が基準値を超えたと判断されれば、段階S2012に進み衝突の比率と基準値を比較する。このような手順をインベントリラウンドごとに繰り返し行うことにより、再伝送待機時間を適応的に変更設定することができることになる。]
[0197] 前述した本発明のモバイルRFIDリーダーに関するエアインターフェース仕様は、静的(static)RFIDリーダーに使用するために開発された従来のエアインターフェース仕様に結合されて適用することもできる。本発明は、前述したような諸実施例の構成と方法に限定的に適用可能なものではなく、諸実施例は、多様な変形ができるように各実施例の全部または一部が選択的に組み合せられて構成することもできる。]
[0198] 本発明はモバイルRFIDシステムに使用されることにより、衝突の可能性を減少させ、衝突が発生したとき、衝突の発生原因を把握し、その原因及び様相によって適応的に衝突を解決することができるので、モバイルRFIDの底辺拡大に大きく寄与するであろう。]
权利要求:

請求項1
衝突状況に応じて命令を再伝送するRFIDリーダー装置であって、一つ以上のタグに対して信号を送受信することが可能なRF通信部からの送信信号に応じて、所定の受信時間の間に受信された受信信号のデータを分析し、前記受信信号の衝突発生の有無を確認し、受信信号データの分析結果に基づいて衝突タイプを診断する衝突診断部;及び前記衝突診断部から受信した衝突発生の有無及び衝突タイプに基づいて、衝突状況に応じてタグにRF通信部を介して命令を再伝送できるようにする衝突解決部を含んでなり、前記衝突解決部は、衝突発生の有無と衝突タイプに基づいて命令を再伝送するか否かを判断する状況別命令再伝送部、及び命令の再伝送のためのランダム待機時間を計算するランダム待機時間計算部を含むことを特徴とする、RFIDリーダー装置。
請求項2
前記衝突診断部が診断する衝突タイプは、タグ対タグ衝突、マルチリーダー対タグ衝突、及びリーダー対リーダー衝突を含むことを特徴とする、請求項1に記載のRFIDリーダー装置。
請求項3
前記衝突解決部は、受信した衝突タイプがマルチリーダー対タグ衝突またはリーダー対リーダー衝突の場合、命令を再伝送することを特徴とする、請求項1に記載のRFIDリーダー装置。
請求項4
前記衝突解決部は、タグが分離されていないと判断した場合、前記ランダム待機時間計算部が計算したランダム待機時間だけ遅延した後に命令を再伝送することを特徴とする、請求項3に記載のRFIDリーダー装置。
請求項5
前記衝突解決部は、タグが現在の応答スロットに分離されていると判断した場合、ランダム待機時間だけ遅延せずに命令を再伝送することを特徴とする、請求項3に記載のRFIDリーダー装置。
請求項6
前記衝突解決部は、最大再伝送回数に到達したと判断した場合、命令を再伝送せずにタグ衝突調整(anti−collision)を遂行するようにすることを特徴とする、請求項3に記載のRFIDリーダー装置。
請求項7
前記衝突解決部は、レシーバータイムアウトが発生した場合、命令を再伝送することを特徴とする、請求項1に記載のRFIDリーダー装置。
請求項8
前記衝突解決部は、レシーバータイムアウトが発生し、タグが現在の応答スロットに分離されていると判断される場合、命令を再伝送することを特徴とする、請求項7に記載のRFIDリーダー装置。
請求項9
前記衝突解決部は、レシーバータイムアウトが発生した場合、命令を一度だけ再伝送することを特徴とする、請求項7に記載のRFIDリーダー装置。
請求項10
命令伝送の後、所定時間内にタグ応答を受信することができない場合、レシーバータイムアウトが発生したと判断することを特徴とする、請求項7に記載のRFIDリーダー装置。
請求項11
衝突診断部及び衝突解決部を含み、衝突状況に応じて命令を再伝送するRFIDリーダー装置の制御方法であって、前記衝突診断部が、RF通信部からの送信信号に応じて、所定の受信時間の間に受信された受信信号のデータを分析し、前記受信信号の衝突発生の有無を確認し、受信信号データの分析結果に基づいて衝突タイプを診断する衝突診断段階;及び前記衝突解決部が、衝突発生の有無と衝突タイプに基づいて、衝突状況に応じてタグにRF通信部を介して命令を再伝送できるようにする衝突解決段階を含んでなり、前記衝突解決段階は、衝突発生の有無と衝突タイプに基づいて命令を再伝送するか否かを判断する状況別命令再伝送段階、及び命令の再伝送のためのランダム待機時間を計算するランダム待機時間計算段階を含むことを特徴とする、RFIDリーダー装置の制御方法。
請求項12
前記衝突診断段階で診断する衝突タイプは、タグ対タグ衝突、マルチリーダー対タグ衝突、及びリーダー対リーダー衝突を含むことを特徴とする、請求項11に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項13
前記衝突解決段階において、衝突タイプがマルチリーダー対タグ衝突またはリーダー対リーダー衝突の場合、命令を再伝送することを特徴とする、請求項11に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項14
前記衝突解決段階において、タグが分離されていないと判断した場合、前記ランダム待機時間計算部が計算したランダム待機時間だけ遅延した後に命令を再伝送することを特徴とする、請求項13に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項15
前記衝突解決段階において、タグが現在の応答スロットに分離されていると判断した場合、ランダム待機時間だけ遅延せずに命令を再伝送することを特徴とする、請求項13に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項16
前記衝突解決段階において、最大再伝送回数に到達したと判断した場合、命令を再伝送せずにタグ衝突調整(anti−collision)段階を遂行するようにすることを特徴とする、請求項13に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項17
前記衝突解決段階において、レシーバータイムアウトが発生した場合、命令を再伝送することを特徴とする、請求項11に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項18
前記衝突解決段階において、レシーバータイムアウトが発生し、タグが現在の応答スロットに分離されていると判断される場合、命令を再伝送することを特徴とする、請求項17に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項19
前記衝突解決段階において、レシーバータイムアウトが発生した場合、命令を一度だけ再伝送することを特徴とする、請求項17に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
請求項20
命令伝送の後、所定時間内にタグ応答を受信することができない場合、レシーバータイムアウトが発生したと判断することを特徴とする、請求項17に記載のRFIDリーダー装置の制御方法。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
Buettner et al.2011|A software radio-based UHF RFID reader for PHY/MAC experimentation
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